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令和6年12月以降の保険証対応について[2024年11月22日]

令和6年12月2日以降も、現在お持ちの保険証は従来通り保険診療に使用できますので、受診時にはご持参ください。

当院ではマイナ保険証による受付も対応しておりますが、万が一、不具合が発生した場合でも、保険証や12月以降に役所で発行される予定の資格確認書があれば保険診療を受けることが可能です。ご来院の際には、これらをお持ちいただきますようお願いいたします。

その他、ご不明な点がございましたら、受診時またはお電話にてお気軽にお問い合わせください。


越谷こころクリニック 院長 山田 雅弘

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自律神経失調症という状態について[2024年11月7日]

みなさんもお聞きしたことがあるかもしれない自律神経失調症というのは病名なのか?

説明として、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れることで起こる様々な症状の総称のことであり、正式な病名なのかどうなのか見解が今でもわかれるところがあります。

様々な症状と先に書きましたが、いずれも検査などで異常所見のない症状であり、倦怠感や不眠、食欲不振などの全身的症状、動悸や喉の詰まり、息苦しさ、頭痛、腹痛などの部分的症状、そしてこういった原因不明の身体症状が続くと気分の浮き沈みや情緒不安定が伴ってくることが多いです。

ただ、ニワトリと卵の話のようですが、生活上活動上の何かのストレスが溜まってきたりホルモンバランスが崩れたりで情緒が乱れ心に余裕がなくなるからこそ自律神経が乱れて先に書いたような症状が出てくるとも言えます。

心と生活が安定した状態でいる時は交感神経と副交感神経は適当なバランスをとってくれていますが、それは人間の意志の力でそうなってるわけではありません。

そこに関しては心臓や肺が動いてくれているのと変わりません。言葉、病名としてはとても広い範囲で使われる自律神経失調症ですが、何かしら身体的検査での異常のない症状が続き精神的にストレスにもなっているのでしたら心療内科での問題と考えていただけたらと思います。

精神科専門医 山田 雄弘

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過去の性被害によるPTSDについて[2024年10月28日]

昨年来、有名な芸能事務所の創業者からの多人数の性被害のニュースが出て以来、異性から同性からの性被害性暴力の事件を耳にすることが増えてきました。

小生が約30年心療内科、精神科の診療に就いてきて、ここ最近増えた訳ではなくようやく表に以前よりは出るようになった現状なんだと感じます。

実際心療内科の診療の場面ですら、最初は不眠や気分の浮き沈みやその時その時の生活上のストレスについての相談であったのが、何度か通院されて初診から数年経ち、ある程度関係性が深まってから過去にご本人が受けた性被害について告白される方が越谷こころクリニックだけでも複数名いらっしゃいました。

中にはその性被害が家族からという方もいらっしゃいました。誰にも言えないまま成人の年齢になり性被害を受けた相手と生活上の接触がなくなり実害は受けなくなって新しい日常を送っていても、その記憶が消失することはなくその時その時の何かの刺激でフラッシュバック、パニック発作などの症状が起こり原因から物理的に距離をとっても生活に大きな支障をもたらし続けます。


以前に比べて表には出るようになったと上述しましたが、その事実を病院以外に告白することは現在も大変な葛藤が伴うことは今も昔も変わりません。

自分が何十年も苦しんできたことを告白することが家族も含めて人間関係を大きく揺るがせることになることにご本人を二重に苦しめ、それもまた精神症状に繋がります。

記憶そのものを消すことはできない、では心療内科医に何ができるのか今も模索しながら診察を続けています。少なくとも診療の場がどんな話も聞く、話していただける場であり続け何ができるかを一緒に考え少しでも1人ではないと感じていただけたらと願っています。

そして世界の全ての人が性加害は間違いなく暴力なんだという認識が当然の世の中になるよう訴えていきたい所存です。 精神科専門医 山田 雅弘

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パニック症状の治療とリハビリについて[2024年10月23日]

内科的検査や身体的検査では異常が認められないにもかかわらず、突然現れる動悸、呼吸困難、吐き気、めまいなどの発作を「パニック発作」と呼びます。

これらの発作は、たとえば電車などの乗り物の閉鎖的な状況や混雑した空間など、自由度の低い場所で起こりやすくなります。また、その人にとってストレスや緊張を強く感じる場面に近づこうとするときや、その場面を考えるときに発作が出やすい傾向があります。発作が頻繁になると、その発作そのものに対する不安(これを「予期不安」と呼びます)も強くなり、発作が起きていないときでも日常的に呼吸困難や動悸といったパニック様症状を感じるようになります。これにより、精神的な不安定、不眠や食欲不振などの二次的な症状が現れ、出勤や通学が困難になることがあります。


このような状態になった際には、心療内科の受診や適切な薬物療法、休息により、日常生活における症状を軽減できるケースも少なくありません。

治療の際に重要なのは、最初に発作や症状のきっかけとなったものとの接触を、無理をせず少しずつ増やしていくことです。

例えば、発作のきっかけが電車であった場合、まずは混雑していない時間帯に各駅停車で一駅ずつ乗ることから始め、日を追って徐々に距離や時間を増やしていくことが重要です。

いきなり長距離や長時間を試みると、減少していた発作が再び出現し、予期不安を悪化させることが多くなります。これは、足を骨折した際に、リハビリでゆっくり歩くことをイメージするとわかりやすいでしょう。


当院では、発作再燃の原因となるストレス要因を受診による経過観察を通して把握し、また周囲と相談しながら「どのように軽減できるか」を一緒に考え、あなたに合った改善策を導き出しています。



精神科専門医 山田 雄弘

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職場でのハラスメントが原因の心療内科症状とその対応について[2024年10月2日]



職場での主に上司からの罵倒であったり理不尽な叱責などのいわゆるハラスメントから、不眠、食欲不振、倦怠感、動悸や呼吸苦などのパニック様の発作、気力減退、不安焦燥感などの症状が顕著、慢性化して特に出勤しようとすると症状が悪化する方々の相談が心療内科では続いています。

出現した症状一つ一つに診療を行うことはもちろんですが、何科のどんな病気であろうと原因について考えないわけにはいきません。

たとえば地震などの天災が原因でPTSDの症状が出現したのならその原因は防ぎようがありませんが、ハラスメントが原因であれば究明、再発防止を職場とともに考えていくことはできるはずです。

ただハラスメントという言葉は一般的になっていても、まだまだ個々の会社、組織がこの問題について積極的に取り組んでいるかというとケースによって大変温度差を感じる現状です。休職されている方の職場と復職について主治医として対応していて、ハラスメントを指導の範疇に収めたい職場側の意識を現在も感じることはしばしばあります。

職場の中にハラスメントの窓口は置いていても本当の意味で機能しているのか疑わしくなる場合もありました。メディアでは権力者によるハラスメントに関するニュースが連日報道されていますが、ハラスメントを社会としてビジネス界全体として無くしていこうという意識が熟成しているとは残念ながらまだ言えないのが日本の現状です。

しかしながらハラスメントが症状出現の原因であるならば、診察室での診療以外にも原因が存在する【職場への提言、やり取り】をご本人と共に、あるいはご本人に代わって行うことも大事な診療であり、心療内科医療の意味でもその一つ一つが微力ながらこの社会のハラスメント行為防止に関する意識向上に繋がっていくと考えております。 精神科専門医 山田 雄弘

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新型コロナウィルス感染,ワクチン接種後の心療内科症状[2024年9月30日]

新型コロナウィルス感染,ワクチン接種後の心療内科症状,問題について

2020年以降、新型コロナウィルスの出現は私達に,単に新たな病気というだけでなく,生活のあり方全体にも非常に大きな影響を与えました。

感染を経験した方ばかりでなく,未感染の方にも,お仕事やプライベートでの活動範囲,コミニュケーションにも変化を余儀なくされ,それらがいつしか精神状態の不安定さに繋がっていく事をこの約4年の診療で少なくなく実感しています。

また,因果関係が不明確であっても,時系列的にコロナ感染後,あるいはコロナワクチン接種後に数ヶ月以上倦怠感が続き気力減退などうつ症状が認められる方もまたこの4年の間に複数来院されました。

以上のように感染者や報道は減り,行動範囲は拡大しても心療内科の現場でも今も終わってはいないコロナ問題ですが,今も内科などで検査しても異常なくしかし原因不明の倦怠感などの症状が続き不安から不眠,食欲不振,胸苦しさなどの症状に二次的に繋がっている方は当院にお気軽にご相談ください。 精神科専門医 山田 雄弘

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